今回は、土地について学習します。
ここは5問免除科目ですので、5問免除の登録講習を受けた方はスルーで結構です。
5問免除のない方は、ぜひ、1点をゲットしましょう。
この単元は宅建の問題というか、小学校の社会科の勉強に近い気がします。
地理が得意な方は余裕だと思います。
忘れちゃったわ、という方でも、分かりやすいように絵を使って解説していきます。
あこ画伯の絵をお楽しみください
宅地に適した地形
どのような土地が宅地として適切か、また適切ではないかという点に注目する。
宅地に適している場所
◎丘陵地 ◎台地 ◎段丘
一般的に水はけがよく、地耐力もあり、洪水や地震に対する安全度も比較的高いので、一般的には宅地として適している。しかし、丘陵地や台地の縁辺部はがけ崩れの危険があり、丘陵地や台地内の浅い谷は軟弱地盤であることが多く、特に注意が必要。また、切土と盛土により造成した地盤の場合、境目では地盤の強度が異なるため、不同沈下が起こりやすい。
△山麓部
いわゆる山のふもとで崩壊の恐れがある古い土石流の堆積でできていたり、地すべりによってできた地形になっている。また、鉄砲水の危険性のある谷の出口では、地すべりや土石流、崩壊などの災害の危険性があり、宅地には適していない。ただし、地層が安定している場合には地すべりの危険も少なく、宅地に適しているが、末端の急斜面などは斜面崩壊の危険性が高く宅地に適していない。
◯扇状地 ◯自然堤防
低地であっても、扇状地(山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、扇状の平坦地となった地盤で、等高線は同心円状になる)、旧天井川の廃川敷、砂丘、砂州、自然堤防などは、比較的宅地に適している。
宅地に適していない場所
✕低地部
洪水、津波や地震に弱く、一般的に宅地としては適していない。この中でも、低いデルタ地域(河川の河口付近で見られる三角州)旧河道、沼沢地、自然堤防(河川の上流から運ばれてきた土砂が、川岸に堆積した微高地)に囲まれた後背湿地などは、特に地震、洪水に弱く、とりわけ宅地には適さない。
✕干拓地 △埋立地
一般的には宅地には適していない。ただし、埋立地は干拓地と異なり、立地が海面より高いことが多いので、干拓地よりは安全。
土地まとめ図
液状化現象
地震等の際、河川や海面などを埋め立てて造成した地盤などにおいて、振動によって水分と砂が混ざり合い、その結果、互いに摩擦力は失われ軟弱な地盤になってしまう現象。比較的、粒径のそろった砂地盤で、地下水位の高い、地表から浅い地域で発生しやすく、例えば、台地上の池沼を埋め立てた地盤は、液状化に対しても必ずしも安全であるとは言えない。
土地の特徴と現象
崩壊跡地
斜面崩壊によってできた地形。再度、崩壊の恐れがあるので安全ではない。
地すべり地
地すべり地形と呼ばれる特有の地形を形成し、棚田などの水田として利用されることもある。また、山麓の地形の中で地すべりによってできた地形については、その末端の急斜面部等は斜面崩壊の危険度が高い。なお、地すべり地の等高線の多くは乱れて表れる。
断層
ある面を境にして、地層が上下または水平方向に食い違っている状態。断層周辺では地盤の強度が安定していないため、断層に沿った崩壊や地すべりが発生する危険性が高い。
崖錐
雨や風化などの影響で落下した岩などが堆積した、傾斜の緩い円錐形をした地形。崖錐堆積物におおわれた地形は、透水性が高く、切土をすると崩壊や地すべりを起こしやすい。また、集中豪雨のときは土石流が発生する危険性が高く、一般に宅地には適していない。
等高線
等しい高さを結んだ線。地形図で見ると、急傾斜については等高線の間隔が密になっているのに対し、傾斜が緩やかな土地については等高線は疎となっている。また、等高線が乱れているところは、過去に崩落等が発生した可能性がある。
等高線が山頂に向かって高い方に弧を描いている部分は谷で、山頂から見て等高線が張り出している部分は尾根である。
問題に挑戦!
土地に関する次の記述は、マルかバツか。
1.台地の上の浅い谷は、豪雨時には一時的に浸水することがあり、注意を要する。
2.低地は、一般に洪水や地震などに対して強く、防災的見地から住宅地として好ましい。
3.埋立地は、平均海面に対し4~5mの比高があり護岸が強固であれば、住宅地としても利用が可能である。
4.国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトでは、洪水、土砂災害、高潮、津波のリスク情報などを地図や写真に重ねて表示できる。
問題の解説は「あこ課長の宅建講座 土地」を御覧ください。
YouTube:あこ課長の宅建講座も併せてご覧ください。
ブログと連動していますので、さらに理解力がUPしますよ。